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似たラベルのボトルを並べると、ブランド名だけで選びそうになる。でも、同じ名前でも年数や容量、アルコール度数まで同じとは限らない。商品名と表示をそろえてその1本を見分けると、樽や香りの説明も読みやすくなる。詳しい味を覚える前に、まずは何を比べているのかをはっきりさせたい。
なので、まずは買いたいボトルを取り違えないところから。商品名、年数、容量、度数。この辺りが分かるだけでも、レビューや値段を比べやすくなる。
同じブランドでも、中身まで同じとは限らない
知っているブランドの名前を見つけると、少し安心する。ただ、その名前の下に別の商品がいくつも並んでいることがある。12年、ほかの年数、年数が書かれていない物。似たラベルでも別の商品だ。
レビューを読んで気になったなら、ブランド名だけでなく正式な商品名まで見ておこう。容量と度数もそろえておけば、目の前の商品と同じ物の話を読んでいるか確かめやすい。
限定品や販売地域の違いで表示が変わることもある。写真と少し違うだけで結論を出さず、購入する商品の仕様を販売店で確認してください。
「シングル」は、樽が1つという意味ではない
シングルモルトは、一般に1つの蒸留所で造られたモルトウイスキーのこと。名前だけ聞くと、1つの樽からできているようにも思えるけど、そこは別の話になる。
複数の樽の原酒を合わせる場合もある。一方、1つの樽から瓶詰めした物を表すのが「シングルカスク」。似た言葉なので、最初はややこしい。

年数は、おいしさの点数ではない
スコッチの年数表示は、一般に使われた原酒の中で最も若いものの熟成年数を示す。12年と書いてあるからといって、入っている原酒がすべて同じ年の物だとまでは言えない。
数字が大きいと、何となくよさそうに見える。でも、長く熟成した物なら自分にも必ずおいしいかというと、それは飲む人の好みもある。
年数は商品を見分けるときの大事な情報。年数の表示がない商品もあるので、数字の有無だけで品質を決めないようにしたい。高い物や年数の大きい物から順に飲む必要はない。飲み方と予算を考えて、無理なく楽しめる候補を探したい。
値札を比べるなら、容量も一緒に
同じようなボトルが並んでいても、700mLと1,000mLでは入っている量が違う。小さい方が安くても、それだけでお得とは決められない。
計算の例として、700mLで4,200円なら100mL当たり600円。1,000mLで5,500円なら100mL当たり550円になる。後者の方が単価は安いけど、一度に払う金額は大きい。必要な量や置き場所まで考えると、単価だけでは決めにくい。
アルコール度数も忘れずに見る。同じ量を注いでも度数が違えば、含まれるアルコールの量は変わる。見た目の似たボトルでも、容量と度数はラベルで確かめよう。
単位も合わせておこう。1Lは1,000mL、700mLは0.7L。表記が違っても、同じ単位へ直せば量を比べられる。価格は税込みか、送料を含むかでも支払う総額が変わるので、単価だけでなく注文画面の合計まで見る。上の4,200円と5,500円は計算用の架空例で、現在の販売価格を示したものではありません。
グラス付きは気になる。自分もそれで買った
自分がグレンリベット12年を選んだきっかけも、おまけのグラスだった。ボトルを買うときは、今でも何が付いているかが気になる。詳しい香りの説明だけで選ぶ人ばかりではないと思うし、自分の場合は分かりやすくお得感にひかれる。
欲しいグラスが付いているなら、セットは魅力的だと思う。一方、家に十分あるなら、ボトル単体の方が都合がいいかもしれない。付属品の価値は、使いたいかどうかでも変わる。
買う前には、何が何個付くのか、ボトルの容量はどうかを確認する。自分が買ったときのセットが今もあるとは限らないので、現在の販売内容はお店の表示を見てください。

飲んだ感想は、短くても自分の言葉で
ボトルを選ぶ情報と、飲んで感じたことは分けて残すと後で読みやすい。商品名や容量をメモして、飲み方と感想を足すくらいで十分だと思う。
「ハイボールにしたら飲みやすかった」「香りが好き」「自分には少し強かった」。最初はそのくらいでも、次に選ぶときの参考になる。香りの名前をたくさん並べられるかどうかより、自分はどう感じたかを覚えておきたい。
メーカーの説明に果物の名前が出てきても、自分の感想が同じになる必要はない。説明を読んで探してみるのも楽しいけど、自分の感想まで答え合わせにしなくていい。
次に調べるときに、同じ1本へ戻れるように
お酒は20歳になってから。飲酒を控える必要がある場合は無理に試さず、商品の情報を読むところまででも大丈夫です。ラベルを知るために、飲む量まで増やす必要はありません。
同じ「飲みやすい」でも、期待していた物は違った
アルボラリスは、YouTubeを見てオレンジジュースのような感じを想像していた。実際は甘くなかったけど、飲みやすかった。ラベルや紹介を見て抱いた期待と、飲んだ感想は少し違ったわけだ。
一方、グレンファークラス12年で好きなのは、ぶどうパンに顔をうずめたような香り。商品名だけの一覧より、何を想像して買い、何を感じたかまで残すと、自分でも読み返して思い出しやすい。似た説明のボトルを並べるときにも、その感想が役に立つ。
シングルモルトの意味は、サントリーのシングルモルトガイドでも確認できる。単一の蒸溜所でつくられたモルトウイスキーを指す言葉で、味の甘さや飲みやすさを決める表示ではない。
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この記事に出てくる言葉
- シングルモルト
- ひとつの蒸溜所で造られたモルトウイスキーを指します。
- 年数表示
- 混和された原酒のうち最も若い原酒の熟成年数を示します。
- ボトルの表示をもう少し詳しく読む
